筋肉痛は炎症性疾患、筋けいれん、循環障害、外傷などによって発症します。これらは自然治癒するものから手術対応のものまで多岐にわたっている為、まず原因疾患の特定が先決となります。たとえば閉塞性動脈硬化症や閉塞性血栓血管炎などの循環障害、および重度のコンパートメント症候群によるものは手術対応となりますので鍼灸治療対象外です。鍼灸治療適応となる筋肉痛については、圧痛部位を中心に対象となる筋群の起始、停止、筋腹に対して治療します。また筋肉痛によって影響を受ける他の筋群に対しても治療を行います。
内臓疾患や骨折などによる筋肉痛は予防が困難ですが、筋疲労によるものは適度な運動と、筋弛緩を目的とした休養やストレッチなどで予防することができます。筋肉痛は一般に自然治癒するものが多いですが痛みが長引くようでしたらお近くの鍼灸院で治療されてはいかがでしょうか。