痔

鍼灸治療

 痔は肛門部疾患の代表的なもので、痔核(いぼじ)、裂肛(きれじ)、痔瘻(肛門周囲膿瘍も含む)を総称したものです。  痔核(いぼじ)は、痔疾患の中で最も多くて、肛門管部粘膜下及び皮下に存在する上静脈叢、中静脈叢、下静脈叢に生じた静脈瘤です、そしてそれぞれを内痔核、中痔核、外痔核と呼びます。痔核(いぼじ)の原因には、静脈、および門脈系のうっ血を起こす、妊娠、慢性便秘、門脈圧亢進症などがあり、飲酒や過度の腹圧負荷なども誘因となります。裂肛(きれじ)は、肛門管の過度の伸展により肛門管上皮に裂創を生じたもので、女性に多く、主に後方正中部に発生します。裂肛の原因は便秘によるものがほとんどです。痔瘻は直腸粘膜、肛門管、肛門周囲皮膚に瘻孔を生じる疾患で、瘻孔の両端が開口しているものを完全瘻孔、片側が盲端になっているものを不完全瘻孔といいます。原因はほとんどが肛門腺の感染によって起きる肛門周囲炎が膿瘍化する肛門周囲膿瘍です。痔に対する鍼灸治療は痔核(いぼじ)、裂肛(きれじ)を対象とします、痔瘻の場合はほとんどが手術対応となりますので対象外です。治療は、門脈系の側副路でもある直腸静脈叢の鬱血を取り除く為、仙骨部治療穴を中心に行い、背中および腹部のツボに対して治療します、そして便秘解消の為、胃経に対する経絡治療も行います。


予防・対策

 痔核(いぼじ)、裂肛(きれじ)に共通する原因は便秘ですので、まず便秘を起こさないようにすることが大切です、そして飲酒や腹圧負荷なども注意することで痔は予防できます。痔瘻については肛門腺からの細菌感染による、肛門周囲炎が原因ですので肛門周囲を常に清潔に保つことで予防できます。また頑固な痔でお困りの方はお近くの鍼灸院で治療されてはいかがでしょうか。

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