口内炎は口腔粘膜に発生する炎症性病変の総称で、発症部位が限局している場合は舌炎、歯肉炎などと呼ばれています、また口内炎は大きく分けてカタル性、潰瘍性、アフタ性などに分類されます。このうち最も多いのがアフタ性口内炎で再発性アフタとも呼ばれ、直径数ミリの偽膜性小潰瘍が発生して10日ほどで自然治癒しますが再発を繰り返します。口内炎の症状は、摂食時の強い痛みが特徴で、発熱や食欲不振などの全身症状はありませんが、重症例では潰瘍形成などのために摂食障害が問題になります。アフタ性口内炎の原因は単一ではありませんが、単純ヘルペスウイルスの再感染が多くを占めています。口内炎に対する鍼灸治療は、口内炎の大部分を占めるアフタ性口内炎に対して行います、したがって膠原病や全身性疾患に伴うものについては対象外となります。治療は、大腸経及び胃経を中心とした経絡治療と、原因が免疫力低下によるウイルス感染ですから、根治療法として免疫力増強を目指した全身治療を行います。
口内炎の原因として、単純ヘルペスウイルスのほか多種多様ありますが、ほとんどの口内炎は口腔内細菌の二次感染を伴いますので、口腔内を常に清潔にすることが重要になります。また頻繁に再発する口内炎でお悩みの方はお近くの鍼灸院で治療されてみてはいかがでしょうか、