かぜ(風邪)は風邪症候群のうち、急性で軽症な普通感冒をいいます、原因は寒気に触れたとき、自律神経の調節が間に合わない状態でライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどの上気道(一般に鼻腔・口腔から咽頭、喉頭までの部分)感染によって発症します。症状は、全身違和感、頭痛、咽頭痛、鼻水、鼻閉などに発熱が加わる場合がありますが、発熱は38゜C程度で軽く、二次感染がなければ数日の安静で軽快します。風邪に対する鍼灸治療は、症状に応じた経絡治療と、風邪による合併症の予防及び根本治療として、免疫力増強を目指した全身治療を行います。
風邪は日常ありふれた疾患で、程度の差はありますが一年間に4~5回罹患するといわれています。また「風邪は万病のもと」と昔からいわれていますが急性糸球体腎炎、心筋炎、髄膜炎などの重篤な疾患へと進展したり、呼吸器系の持病を持っている人は、症状が急性悪化したりしますので、罹患したなら早期治療と安静を心がけてください。また定期的に鍼灸治療を取り入れると免疫力が強化されますので、お近くの鍼灸院で治療されてみてはいかがでしょうか。